
無痛分娩とは?
無痛分娩とは、出産時の陣痛の痛みを和らげるために麻酔を使う方法です。
欧米では広く普及しており、フランスでは8割以上が無痛分娩とも言われています。
日本でも希望する妊婦さんが年々増えており、出産スタイルのひとつとして注目されています。
無痛分娩の種類 🏥
- 計画無痛分娩:事前に日程を決めて麻酔を入れる
- 自然無痛分娩:自然に陣痛が来たあと、途中から麻酔を使う
病院によって方法が異なるため、希望する場合は妊婦健診の際に早めに相談を!
無痛分娩のメリット ✨
- ✔️ 陣痛の痛みを大きく軽減できる
- ✔️ 体力を温存でき、分娩・産後の回復が早い
- ✔️ リラックスしてお産にのぞめる
リスクやデメリット ⚠️
- ⚠️ 麻酔の副作用(血圧低下・発熱・頭痛など)の可能性
- ⚠️ 赤ちゃんの心拍が乱れることがある
- ⚠️ 分娩時間が長くなることがある
- ⚠️ 麻酔医が常駐していない病院では選べない
無痛分娩が向いている人 💡
- 出産に強い不安がある方
- 妊娠高血圧症・心疾患など持病がある方
- 1人目の出産がとても辛く、不安を感じている方
費用はどのくらい?💰
+5〜15万円程度の追加費用がかかるのが一般的です。
費用は病院によって異なるため、事前に明細や説明を確認するのがおすすめ。
出産育児一時金の範囲でカバーできることもあります。
私も実際に無痛分娩を経験しました 🌸
ここからは、保育士でもある私が実際に体験した
「無痛分娩のリアルな感想」をお届けします。
初めは「ほんとに痛くないの…?」と不安だらけでしたが、
結果として私は無痛分娩を選んで良かったと思えています。

私が無痛分娩を選んだ理由
私は2回、無痛分娩を経験しています。
無痛分娩を選んだ一番の理由は、産婦人科で働いているから。
妊婦さんがお産しているすぐ横で仕事をしているので、出産中の苦しそうな叫び声がよく聞こえてきます。
その声の辛そうなこと……
その叫び声を聞かなかったら、
普通に普通分娩を選んでいたかもしれません。
でも私は痛みに強くないので
毎日のように叫び声を聞いていたら、「私は絶対ムリ…」
と感じるようになり、自然と無痛分娩を選ぶ気持ちが強くなっていきました。
助産師さんたちは意外にも普通分娩派!?
一緒に働いていた助産師さんたちに聞いてみると、
「痛みをちゃんと体験したい」という理由で、
あえて普通分娩を選ぶ人が多いことに驚きました。
さすがプロ……!と思いましたが、
私はやっぱり怖いものは怖い!というのが本音です(笑)
私の無痛分娩体験談【1人目】
無痛分娩といっても、「計画無痛分娩」が一般的。
あらかじめ出産日を決めて入院し、
誘発剤で陣痛を促しながら麻酔を使って出産する流れです。
私もそのつもりだったのですが……
私の1人目の時は、まさかの計画前に破水!
夜中、ベッドに横になると、
小さく「パンッ」という破裂音のような感覚とともに、
パンツが濡れた感じがしました。
痛みは一切なし。
「え?今の何?」と思ってトイレに行くと、
パンツがびしょびしょ。
「これは……尿?それとも……破水?」
そう思って、すぐに産院に電話をしました。

破水からの入院、そして陣痛…
破裂音がしたような気がすると助産師さんに伝えると、すぐに入院の準備をして病院に来るようにと言われました。
夜中だったのでパパが家にいてくれて、すぐ車で送ってくれました。
自分で車や電車で行くのは危険なので、
陣痛タクシーなどを事前に登録しておくのがおすすめです。
痛みもなかった私は余裕ぶっこいて準備し、
パパと談笑しながら病院へ🚗
当時はコロナ真っ最中だったため、検査をしてから入室。
パパは一旦帰宅。陣痛が始まったら連絡して来てもらうことに。
検査の結果やはり破水だったのでそのまま入院。
分娩室ではなく、大部屋のベッドで子宮口が開くのを待ちます。
夜中だったので眠り、翌朝、朝食を食べてもまだ陣痛は来ず…。
誘発剤の影響で一気に地獄へ…
そのため誘発剤を使うことに。
1回目では変化なし。2回目を使ったあと……
急に、そして猛烈に痛みが!!
誘発剤が効きすぎたのかなと思うぐらい、今までで一番の激痛に。
泣きながらのたうち回ってました(笑)
助産師さんは「陣痛来たね〜!もう少し頑張ろう!」と余裕な感じ。
私は心の中で「全然無痛じゃない!」と絶叫(笑)
人生で一番の痛み。「最上級の痛みのさらに上ってあるんや…」と本気で思いました。
ついに分娩室へ。そして無痛の神が降臨
子宮口を確認すると「もう6cmも開いてるよ!」と助産師さん。
分娩室が空いたので移動となりました。
陣痛が和らいでるタイミングで歩いて移動。
旦那も来てくれて、顔を見ると安心感で涙が溢れました。
パパも泣きそうになってた(笑)
麻酔を打つ間はパパは室外へ。
背中に太い針で麻酔を打ちますが、痛みが強すぎて全く気にならず。
そして…麻酔が効いて、まるで天国!!!
最高!!無痛分娩ありがとう!!!って心から叫びたくなりました。
穏やかで楽しい分娩時間🌸
痛みが消え、談笑しながら子宮口が開くのを待つという、
とても穏やかで不思議な時間。
ちょっとしたことでも大笑いして、多分ハイになっていました。
子宮口全開になるまで寝てていいよ~と助産師さんが言うので、ウトウト眠ったりして、まるでお昼寝タイムのようでした。
そして、いざ出産…!
ウトウトしているうちに子宮口全開に!「そろそろイキんでみようか〜」と言われ、
陣痛の波に合わせてイキむのですが…
麻酔で陣痛が分からない!
助産師さんが「せーの!」と声をかけてくれて合わせてイキみます。
赤ちゃんの首にへその緒が巻きついていたらしく、
急いで出さないと危険とのことで、
大柄な助産師さんが登場し、お腹の上に乗って全力で押すことに。
痛みはないけど、内臓が出そうなくらい苦しい(笑)
途中まで出ている赤ちゃんの頭を触ったりしながら、
最後の一息でズルンと赤ちゃん誕生!
気付けばまた夜中。やっと出てきてくれた…
安心して泣く余裕もなく、ただただホッとしたのを覚えています。
体への負担は少なかったけど、次の日39度の熱が出るほどにはダメージもある。
無痛分娩=楽とは言い切れないけれど、私は心から選んでよかったと思っています。
だからこそ、2人目も無痛分娩を選びました!
でも2人目の出産は…また全然違った展開に!
その話は、また別の記事で書きますね📝